計測できるものは改善できる(スピード集中で身につける集中力)
数年前、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という本がベストセラーとなりました。これは、経営学者として有名なピーター・F・ドラッカーの著書をモチーフとしてストーリー仕立てにしたビジネス書ですが、NHKでアニメ化されたり、映画化もされ、ドラッカーは一躍ブームになりました。
このドラッカーの著書「Management」の中にWhat gets measured gets managedという表現があります。これは直訳すると「計測できるものは、管理できる」という意味になります。
経営においては、数字に基づいて管理をすることは当然必要になってきますが、企業経営に限らず、あらゆる分野でこの原則はあてはまります。
つまり、あなたが今取り組んでいる何らかの作業において、改善をしたいのであれば、計測はとても重要な鍵になるのです。言い換えれば、「計測できるものは改善できる」のです。
たとえば、ダイエットにおいて、体重を全くチェックせずに減量を行うのは極めて困難です。
そもそも体重自体が指標であり、目標なわけですから、それを計測するのは当然必要になります。
また、スポーツの分野も同様です。多くのスポーツにおいて、記録が伴います。フルマラソンを例に挙げれば、1965年には日本の重松選手が出した2時間12分0秒が当時の世界記録ですが、2011年には、ケニアのマカウ選手が2時間3分38秒という記録を打ち出し、いまや2時間の壁を切る日もそう遠くはないとまで言われています。
なぜ、これほどまでタイムが短縮したか。
当然、様々な要因が考えられますが、やはり最も大きな要因はマラソンのタイムが「計測できる」ものであるということです。
もし、マラソンのタイムが計測できず、皆何となく、感覚だけを頼りに走っていたとしたら、ここまでの記録短縮はなかったでしょう。
マラソンに限らず、全ての「計測できる」スポーツにおいて、次々と世界記録が塗り替えられています。まさに「計測できるものは改善できる」のです。
したがって、この本を読んでいるみなさんが、何かの作業時間を短縮したいと望んでいるのであれば、「時間を計測する」という行為は、極めて重要なポイントになると言えるのです。








